
【完全解説】スモールビジネスのアイデアが思いつかないあなたへ。今すぐ実践するべき5つの方法
語り手:武田所長
『スモールビジネスの教科書(実業之日本社)』著者 / Biz library共同創業者
大学卒業後、戦略系コンサルティングファーム退職後20以上のスモールビジネスを展開し、それぞれ売上年間数百万円~10億円。トレンディ・ハイリスクなベンチャービジネスではなく、安定的で着実に利益を生み出すスモールビジネスを推奨。強い個人が活躍する時代を作るという狙いのもと、スモールビジネスに関する情報発信を行う。
この記事の内容は動画
でもご覧いただけます。
はじめに
スモールビジネスを始めたいと思った時に多くの人が直面する問題、それはアイデアが決まらないということだ。
「分かりやすいステップやフレームワークはないのか?」
そう思うのは甘えだ。残念ながら、そのような明確なステップは存在しない。
いくら調査をし、実験をしても、ウォーターフォール式の分かりやすい手順など見つからないのだ。
「この手順で進めれば必ずビジネスが生まれる」という教科書的方法を探している時点で間違っている。
現実を見なさい!
本当のビジネス創出の実態を知りなさい!
ルツボ型ビジネス創出の概念
ビジネス創出の実態は「ルツボ型」だ。
本や講義では分かりやすいフレームワークや手順が人気だが、それは現実ではない。
ルツボとは、金属を生み出す時に高熱した壺に材料をガンガン入れ、金属が出てくるあれのことだ。
ビジネス創出もこれと同じなのだ。
- 自分という熱い「壺」があり
- そこに有力な「材料」をどんどん入れる
- 目安として100日間で必ず1歩目を踏み出し
- 成果(売上)を生み出す
つまり、「とにかくヒントになりそうな情報を浴びまくる」のだ。
だが、ただ情報を浴びるだけでは足りない。
適切な材料を集め、強い意志をもって行動することが必要なのだ。
成果を強く願う自分という壺に材料をガンガン入れると、ビジネスがずるっと出てくる。
リストアップして段階を踏んで絞っていくのではなく、まず材料を入れなさい!
これが実態だ。あなたも今日からルツボ型ビジネス創出を実践しなさい!
ルツボに入れるべき材料
では、壺に入れるべき材料とは何か?
優先順位の高いものから説明する。
1. 顧客の反応
最も重要な材料は「顧客の反応」だ。これが他の全材料より圧倒的に重要なのだ。
アイデアがなくても大丈夫だ。お客さんの像だけ決めて、「こういう人からお金をもらえないか?」と考えなさい!
例えば、自分がダイエットに詳しいなら、お金を持っていそうな太っている人に「最近ダイエットは何をしていますか?何にお金を使っていますか?」と聞くだけでもいい。
ここで重要なのは、テキストでは得られない「非言語」の情報だ。
人間はほとんど非言語で判断している。この非言語世界を感じるには「対話」しかない。
オンラインとリアルの違いを理解しなさい!
オンライン会議とリアルの対面は全く異なる体験だ。例えば、オンラインの音楽ライブと実際のライブでは得られる体験の質が全く違う。
同様に、オンラインでの顧客との会話と実際に対面して話すことも全く異なるのだ。
グルーブや掛け合いが生まれ、反応から相手の心情を感じ取ることができるのは対面だけだ。
最も真剣な対話は「買ってください」と言った時だ。この瞬間にしか真実に触れられないのだ。
それ以外は社交辞令とお世辞にすぎない。
だから、真実に巡り合う瞬間をたくさん作りなさい!
顧客とアポを取る方法に悩むだろうが、現実を見なさい。自分がコネクションを持っている業界しか最初は入れないのだ。
だからこそ「隣村」の概念が重要になる。
自分がいる「村」の隣にある「村」なら行きやすい。まったく知らない遠い村(例:モーリタニアのタコ漁師)には最初から行くことはできない。
例えば、事業投資の業界(村)にいるなら、不動産投資業界(隣村)には行きやすい。両方の村を行き来している人がいるからだ。
もしBtoCビジネスを考えているなら、アポはもっと簡単だ。例えばコップのビジネスならコップを使う人は大多数だから、路上で声をかけてもいい。
紹介してもらうときのポイントは?
「パッション」を伝えなさい!
紹介する側にとってメリットはほとんどなく、リスクしかない。あなたを信じて紹介するには、あなたのパッションを信じるしかないのだ。
「私はこういう背景で事業投資をやってきましたが、不動産に強い価値提供ができると思っています。今は具体的な提案はありませんが、あなたを絶対に裏切りません。私の熱意を見てください。紹介してもらえませんか?」
このように伝えなさい!
周囲と築いてきた信頼関係も重要だ。
スモビジオーナー最大の武器は「信頼の蓄積」である。
信頼を築くためには2つの要素が必要だ:
- 一貫した行動方針を持つこと
- 予測可能性が信頼の鍵だ
- 行動原理が明確な人は信頼される
- 約束を守ること
- 当然のことだが絶対に守るべき
自分の行動原理を周りに伝えなさい。「私はこれからこうしたい、なぜならば...」と言い続けると、不思議と紹介が集まってくる。
将来何ができるか分からなくても、自分の方向性を常に語りなさい!
自分の行動に予測可能性を持たせなさい!
2. 先行者の情報
次に重要なのは「先行者の情報」だ。
しかし、これは実は顧客の反応の中にも含まれている。お客さんが「今こういうのを使ってる」と言えば、それが先行者情報だ。
例えば、コップのビジネスを考えるなら:
- まずは自分自身に問いかけなさい。なぜ既存のコップに不満があるのか?自分が顧客なのだから、最も正直な情報源だ。
- 実際に売れているコップを見に行きなさい。店の棚に並んでいるものは売れているものだ。陳列場所を占領しているものは売れている証拠だ。
- それらを実際に買って使ってみなさい!見るだけと使うのでは全く違う。
BtoCビジネスなら、先行者調査は非常にしやすい。
反対に売れなくなった商品も研究しなさい!数年前は流行っていたが最近は成熟している、または衰退している商品から学ぶことも多いのだ。
最も避けるべきは「アメリカではこれが流行っている」のようなバズニュースに飛びつくことだ。特に自分が使ったこともなく、使っている友人もいないものは危険だ。これは真実ではない。バズニュースを追いかけるビジネスは必ず失敗する。
世界のトレンドを全て把握できる人間などいない。自分の目の前の真実だけを見なさい!
3. 自分の特性と資産
自分の「特性」と「資産」も重要な材料だ。
特性は「強み」という言葉で表現するとニュアンスが違ってくる。強みではなく、「他の人と自分で何が違うのか」という相対的な特徴だ。
特性を探るためのレンズとしては:
- 好むコミュニケーションのスタイル
- 相性の良い業界の雰囲気(バイブス)
- 例えば「オッス」という雰囲気の業界が合う人もいれば、違和感を感じる人もいる
- ベーシックインカムがあっても続けたいこと
- 月300万円もらえても続けたいことは何か?
- 例えば、スマホゲームを極めたいなら、それは才能であり、デジタル世界での競争に活かせる可能性がある
資産とは:
- 人とのコネクション(ネットワーク)
- これまでの経験
机上で考えるだけでなく、実際の経験から特性を見つけなさい!
過去の仕事で「これは好きだった」「あなたこれ得意だね」と言われたことを思い出しなさい。自分で気づいていない特性もあるのだ!
自分は意識せずに自然にやっていることでも、他人からは評価されることがある。それこそが宝だ。
そして、業界との調和を重視しなさい。市場規模だけで選んでも、その業界と合わなければ成功できない。
自分の会社(あなた自身)は何が他と違うのか?この問いに答えられるようになりなさい!
4. 時代の大きなうねり
最後は「マクロな時代のうねり」を感じることだ。
時代がどういう方向に動いているか、10年単位の大きな流れを捉えなさい。
これが正しければ、ビジネスは10年間成長し続ける。
逆に「YouTubeの広告規制がこの2週間だけこうなる」といったミクロの波に乗るビジネスは寿命が短い。
例えば、音楽業界では10年前は「一発当てて金持ちになりたい」という意識が強かったが、今は「自己実現や自己表現、それが世界に認められる喜び」という方向にシフトしていると分析したとする。このトレンドを捉えれば、「お前らサクセスしたいだろ」というレーベルより、「あなたの音楽を好きになってくれる人と月2回、100人限定ライブをやろう」というコンセプトの方が現代に合っているだろう。
顧客の反応とマクロの動きを繋げて解釈しなさい。
「なぜこの人はこんなことを言うのか?」「なぜこういう人が最近増えているのか?」
例えば、日米の結びつきが強くなるトレンドを感じるなら、「今後10年間、日米同盟はどうなるか」を考え、その上でビジネスを構築していくのだ。
目の前の顧客の発言はミクロな現象だが、「なぜそういう人が増えているのか」という背景にあるマクロの動きと合わせて解釈できれば、それは武器になる。
トレンドに乗ったビジネスを構築しなさい!
アイデアの提案方法:I have a dreamを語れ
ビジネスアイデアを最初に提案する時、「I have a plan」ではなく「I have a dream」で始めなさい!
マーティン・ルーサー・キングの有名なスピーチを思い出せ。彼は「I have a dream」と語り、人々を熱狂させた。もし「I have a plan」だったら、同じ熱狂は生まれなかっただろう。
特に新しい業界に行く時は、詳細な計画よりも夢を語るべきだ。
例えば、ミュージシャン向けのビジネスなら:
「ミュージシャンがこう輝ける空間を作りたいんです。そのために頑張りたいけど、正直どうすればいいか分からない。いろんな人を紹介してほしいし、あなたはミュージシャンなので、理想的なレーベルとは何か教えてほしい。」
このように語りかけなさい!
第三者の感性を感じ取る方法
センスを磨くには「顧客シミュレーター」を自分の中に作ることだ。
多くの顧客とぶつかり合い、その反応を見て学ぶことで、「あの人にこう話したらどういう反応が返ってくるだろう」と予測できるようになる。
これは鍛えることができる。どうやって?答えは簡単だ。たくさんお客さんとぶつかり合い、たくさん聞くのだ。
その経験によって、お客さんの感覚が自分の中に入っていき、「この提案をしたらこういう反応が返ってくるはずだ」と予測できるようになる。
しかし、完璧なシミュレーターはできない。多くの人は自分の中に「スーパーコンピューター」があると思い込むが、実際は「ゲームボーイアドバンス」程度だ。
「俺が考えた最強のアイデアだから、みんな賛同するはずだ」と思い込んではいけない。それは傲慢だ。
自分の理論と現実が矛盾したら、現実の方が正しいと認めなさい!
新商品の成功率は10%もあれば良い方だ。つまり90%以上は否定される。
科学者のように考えなさい。仮説を立て、実験して、結果が予想と違っても怒らず、それを新たな知見として受け入れるのだ。
否定された時に怒るのは修正の機会を失うことになる。素直に受け止め、「なぜそういう反応をするのか」を理解しなさい!
まとめ
アイデアに悩むのは当然だが、解決策は明確だ。「ルツボ型ビジネス創出」を実践しなさい! 教科書的な手順に頼るのではなく、以下の材料を自分という熱い壺に投入するのだ。
- 顧客の反応 - 最も重要な材料。実際に対面で話し、非言語の反応を見なさい。真実は「買ってください」と言った瞬間にしか現れない
- 先行者の情報 - 既存の商品を実際に使い、自分の体験から学びなさい。バズワードに惑わされるな
- 自分の特性と資産 - 他者と異なる点、コネクション、経験を活かしなさい。業界との相性を重視せよ
- 時代の大きなうねり - 10年単位のマクロトレンドを捉え、ミクロな現象と結びつけて解釈しなさい
ビジネスを始める際は「I have a dream」を語り、顧客シミュレーターを自分の中に育てなさい。多くの顧客と接し、その反応を正しく理解せよ。 否定されても落ち込むな!成功率は10%もあれば良い方だ。科学者のように実験と検証を繰り返し、継続的に学び続けなさい。
今すぐルツボに材料を投入し始めなさい!
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「分かりやすいステップやフレームワークはないのか?」
そう思うのは甘えだ。残念ながら、そのような明確なステップは存在しない。
いくら調査をし、実験をしても、ウォーターフォール式の分かりやすい手順など見つからないのだ。
「この手順で進めれば必ずビジネスが生まれる」という教科書的方法を探している時点で間違っている。
現実を見なさい!
本当のビジネス創出の実態を知りなさい!
ルツボ型ビジネス創出の概念
ビジネス創出の実態は「ルツボ型」だ。
本や講義では分かりやすいフレームワークや手順が人気だが、それは現実ではない。
ルツボとは、金属を生み出す時に高熱した壺に材料をガンガン入れ、金属が出てくるあれのことだ。
ビジネス創出もこれと同じなのだ。
- 自分という熱い「壺」があり
- そこに有力な「材料」をどんどん入れる
- 目安として100日間で必ず1歩目を踏み出し
- 成果(売上)を生み出す
つまり、「とにかくヒントになりそうな情報を浴びまくる」のだ。
だが、ただ情報を浴びるだけでは足りない。
適切な材料を集め、強い意志をもって行動することが必要なのだ。
成果を強く願う自分という壺に材料をガンガン入れると、ビジネスがずるっと出てくる。
リストアップして段階を踏んで絞っていくのではなく、まず材料を入れなさい!
これが実態だ。あなたも今日からルツボ型ビジネス創出を実践しなさい!
ルツボに入れるべき材料
では、壺に入れるべき材料とは何か?
優先順位の高いものから説明する。
1. 顧客の反応
最も重要な材料は「顧客の反応」だ。これが他の全材料より圧倒的に重要なのだ。
アイデアがなくても大丈夫だ。お客さんの像だけ決めて、「こういう人からお金をもらえないか?」と考えなさい!
例えば、自分がダイエットに詳しいなら、お金を持っていそうな太っている人に「最近ダイエットは何をしていますか?何にお金を使っていますか?」と聞くだけでもいい。
ここで重要なのは、テキストでは得られない「非言語」の情報だ。
人間はほとんど非言語で判断している。この非言語世界を感じるには「対話」しかない。
オンラインとリアルの違いを理解しなさい!
オンライン会議とリアルの対面は全く異なる体験だ。例えば、オンラインの音楽ライブと実際のライブでは得られる体験の質が全く違う。
同様に、オンラインでの顧客との会話と実際に対面して話すことも全く異なるのだ。
グルーブや掛け合いが生まれ、反応から相手の心情を感じ取ることができるのは対面だけだ。
最も真剣な対話は「買ってください」と言った時だ。この瞬間にしか真実に触れられないのだ。
それ以外は社交辞令とお世辞にすぎない。
だから、真実に巡り合う瞬間をたくさん作りなさい!
顧客とアポを取る方法に悩むだろうが、現実を見なさい。自分がコネクションを持っている業界しか最初は入れないのだ。
だからこそ「隣村」の概念が重要になる。
自分がいる「村」の隣にある「村」なら行きやすい。まったく知らない遠い村(例:モーリタニアのタコ漁師)には最初から行くことはできない。
例えば、事業投資の業界(村)にいるなら、不動産投資業界(隣村)には行きやすい。両方の村を行き来している人がいるからだ。
もしBtoCビジネスを考えているなら、アポはもっと簡単だ。例えばコップのビジネスならコップを使う人は大多数だから、路上で声をかけてもいい。
紹介してもらうときのポイントは?
「パッション」を伝えなさい!
紹介する側にとってメリットはほとんどなく、リスクしかない。あなたを信じて紹介するには、あなたのパッションを信じるしかないのだ。
「私はこういう背景で事業投資をやってきましたが、不動産に強い価値提供ができると思っています。今は具体的な提案はありませんが、あなたを絶対に裏切りません。私の熱意を見てください。紹介してもらえませんか?」
このように伝えなさい!
周囲と築いてきた信頼関係も重要だ。
スモビジオーナー最大の武器は「信頼の蓄積」である。
信頼を築くためには2つの要素が必要だ:
- 一貫した行動方針を持つこと
- 予測可能性が信頼の鍵だ
- 行動原理が明確な人は信頼される
- 約束を守ること
- 当然のことだが絶対に守るべき
自分の行動原理を周りに伝えなさい。「私はこれからこうしたい、なぜならば...」と言い続けると、不思議と紹介が集まってくる。
将来何ができるか分からなくても、自分の方向性を常に語りなさい!
自分の行動に予測可能性を持たせなさい!
2. 先行者の情報
次に重要なのは「先行者の情報」だ。
しかし、これは実は顧客の反応の中にも含まれている。お客さんが「今こういうのを使ってる」と言えば、それが先行者情報だ。
例えば、コップのビジネスを考えるなら:
- まずは自分自身に問いかけなさい。なぜ既存のコップに不満があるのか?自分が顧客なのだから、最も正直な情報源だ。
- 実際に売れているコップを見に行きなさい。店の棚に並んでいるものは売れているものだ。陳列場所を占領しているものは売れている証拠だ。
- それらを実際に買って使ってみなさい!見るだけと使うのでは全く違う。
BtoCビジネスなら、先行者調査は非常にしやすい。
反対に売れなくなった商品も研究しなさい!数年前は流行っていたが最近は成熟している、または衰退している商品から学ぶことも多いのだ。
最も避けるべきは「アメリカではこれが流行っている」のようなバズニュースに飛びつくことだ。特に自分が使ったこともなく、使っている友人もいないものは危険だ。これは真実ではない。バズニュースを追いかけるビジネスは必ず失敗する。
世界のトレンドを全て把握できる人間などいない。自分の目の前の真実だけを見なさい!
3. 自分の特性と資産
自分の「特性」と「資産」も重要な材料だ。
特性は「強み」という言葉で表現するとニュアンスが違ってくる。強みではなく、「他の人と自分で何が違うのか」という相対的な特徴だ。
特性を探るためのレンズとしては:
- 好むコミュニケーションのスタイル
- 相性の良い業界の雰囲気(バイブス)
- 例えば「オッス」という雰囲気の業界が合う人もいれば、違和感を感じる人もいる
- ベーシックインカムがあっても続けたいこと
- 月300万円もらえても続けたいことは何か?
- 例えば、スマホゲームを極めたいなら、それは才能であり、デジタル世界での競争に活かせる可能性がある
資産とは:
- 人とのコネクション(ネットワーク)
- これまでの経験
机上で考えるだけでなく、実際の経験から特性を見つけなさい!
過去の仕事で「これは好きだった」「あなたこれ得意だね」と言われたことを思い出しなさい。自分で気づいていない特性もあるのだ!
自分は意識せずに自然にやっていることでも、他人からは評価されることがある。それこそが宝だ。
そして、業界との調和を重視しなさい。市場規模だけで選んでも、その業界と合わなければ成功できない。
自分の会社(あなた自身)は何が他と違うのか?この問いに答えられるようになりなさい!
4. 時代の大きなうねり
最後は「マクロな時代のうねり」を感じることだ。
時代がどういう方向に動いているか、10年単位の大きな流れを捉えなさい。
これが正しければ、ビジネスは10年間成長し続ける。
逆に「YouTubeの広告規制がこの2週間だけこうなる」といったミクロの波に乗るビジネスは寿命が短い。
例えば、音楽業界では10年前は「一発当てて金持ちになりたい」という意識が強かったが、今は「自己実現や自己表現、それが世界に認められる喜び」という方向にシフトしていると分析したとする。このトレンドを捉えれば、「お前らサクセスしたいだろ」というレーベルより、「あなたの音楽を好きになってくれる人と月2回、100人限定ライブをやろう」というコンセプトの方が現代に合っているだろう。
顧客の反応とマクロの動きを繋げて解釈しなさい。
「なぜこの人はこんなことを言うのか?」「なぜこういう人が最近増えているのか?」
例えば、日米の結びつきが強くなるトレンドを感じるなら、「今後10年間、日米同盟はどうなるか」を考え、その上でビジネスを構築していくのだ。
目の前の顧客の発言はミクロな現象だが、「なぜそういう人が増えているのか」という背景にあるマクロの動きと合わせて解釈できれば、それは武器になる。
トレンドに乗ったビジネスを構築しなさい!
アイデアの提案方法:I have a dreamを語れ
ビジネスアイデアを最初に提案する時、「I have a plan」ではなく「I have a dream」で始めなさい!
マーティン・ルーサー・キングの有名なスピーチを思い出せ。彼は「I have a dream」と語り、人々を熱狂させた。もし「I have a plan」だったら、同じ熱狂は生まれなかっただろう。
特に新しい業界に行く時は、詳細な計画よりも夢を語るべきだ。
例えば、ミュージシャン向けのビジネスなら:
「ミュージシャンがこう輝ける空間を作りたいんです。そのために頑張りたいけど、正直どうすればいいか分からない。いろんな人を紹介してほしいし、あなたはミュージシャンなので、理想的なレーベルとは何か教えてほしい。」
このように語りかけなさい!
第三者の感性を感じ取る方法
センスを磨くには「顧客シミュレーター」を自分の中に作ることだ。
多くの顧客とぶつかり合い、その反応を見て学ぶことで、「あの人にこう話したらどういう反応が返ってくるだろう」と予測できるようになる。
これは鍛えることができる。どうやって?答えは簡単だ。たくさんお客さんとぶつかり合い、たくさん聞くのだ。
その経験によって、お客さんの感覚が自分の中に入っていき、「この提案をしたらこういう反応が返ってくるはずだ」と予測できるようになる。
しかし、完璧なシミュレーターはできない。多くの人は自分の中に「スーパーコンピューター」があると思い込むが、実際は「ゲームボーイアドバンス」程度だ。
「俺が考えた最強のアイデアだから、みんな賛同するはずだ」と思い込んではいけない。それは傲慢だ。
自分の理論と現実が矛盾したら、現実の方が正しいと認めなさい!
新商品の成功率は10%もあれば良い方だ。つまり90%以上は否定される。
科学者のように考えなさい。仮説を立て、実験して、結果が予想と違っても怒らず、それを新たな知見として受け入れるのだ。
否定された時に怒るのは修正の機会を失うことになる。素直に受け止め、「なぜそういう反応をするのか」を理解しなさい!
まとめ
アイデアに悩むのは当然だが、解決策は明確だ。「ルツボ型ビジネス創出」を実践しなさい! 教科書的な手順に頼るのではなく、以下の材料を自分という熱い壺に投入するのだ。
- 顧客の反応 - 最も重要な材料。実際に対面で話し、非言語の反応を見なさい。真実は「買ってください」と言った瞬間にしか現れない
- 先行者の情報 - 既存の商品を実際に使い、自分の体験から学びなさい。バズワードに惑わされるな
- 自分の特性と資産 - 他者と異なる点、コネクション、経験を活かしなさい。業界との相性を重視せよ
- 時代の大きなうねり - 10年単位のマクロトレンドを捉え、ミクロな現象と結びつけて解釈しなさい
ビジネスを始める際は「I have a dream」を語り、顧客シミュレーターを自分の中に育てなさい。多くの顧客と接し、その反応を正しく理解せよ。 否定されても落ち込むな!成功率は10%もあれば良い方だ。科学者のように実験と検証を繰り返し、継続的に学び続けなさい。
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