
売上1.7億円、社員数30名のシステム開発支援と受託開発事業を作り上げたスモビジマン
スモールビジネス経営者に、事業について遠慮なく質問をぶつける「突撃!隣のスモビジマン」。普段は聞けないリアルなお金の話や、現場で起きている生々しい意思決定に触れることで、あなたのビジネスにもすぐに活かせるヒントが見つかるはずです。
今回は、創業4年で1.7億円の売上を作ったシステム開発系のスモールビジネス経営者の方にお話を伺いました。(聞き手:Biz library代表 海保 堅太朗)
本日は、文学部出身から異色のキャリアを歩み、IT業界で注目を集めるとある方にお話を伺います。新卒で入社した金融システム開発会社でエンジニア、PM、コンサル、プリセールスと幅広い経験を積んだ後、独立。
当初は情報商材ビジネスに携わるも、自身の強みであるPM(プロジェクトマネジメント)の領域に特化することで事業を確立。創業4期目で売上1.7億円、正社員30名弱の組織へと急成長を遂げました。
彼の成功の裏には、どのような軌跡と戦略があったのでしょうか。その独自のキャリアパスとビジネス哲学に迫ります。
文学部から金融ITエンジニアへ
海保:これまでのご経歴について、簡単にお聞かせいただけますでしょうか。
大学の文学部を卒業後、新卒でSIerに入社しました。この会社は、株やFX、投資信託、仮想通貨といった金融商品のトレーディングシステムを専門に開発しているシステムインテグレーターです。
そこで4年間勤務しました。最初の2年間はエンジニアとして、3年目はプロジェクトマネージャー(PM)やITコンサルタントとして、そして4年目はそれらの業務に加えて、営業に同行し技術的な観点から提案を行うプリセールスも担当しました。このように、エンジニア、PM、ITコンサル、プリセールスという職種を4年間で一通り経験し、その後独立しました。
海保:へえ!文学部ご出身なんですね!そこから専門性の高い金融システムのエンジニアという道に進まれたのは、何か明確な意図があったのでしょうか。
性格的な側面が大きいと考えています。一つは、もともと好奇心が非常に強いタイプだったことです。大学時代は文化人類学を専攻しており、タイの山岳少数民族の村に3週間ホームステイした経験もあります。そこは電気もガスも水道もない環境で、自分たちで鶏や豚を捌き、ミミズを餌に魚を釣って食べるような、完全な自給自足の生活でした。そうした未開社会での生活やバックパッカーといった経験をしていたので、社会人になるにあたっては、これまでとは真逆のことに挑戦してみたいという気持ちがありました。
もう一つの理由として、当時からITは日本における数少ない成長産業でした。社会のことをよく知らない大学生なりに、上りのエスカレーターに乗った方が楽なのではないか、という直感がありました。仕事である以上、稼げる業界が良いという考えもあり、IT業界を選びました。
独立は漠然とした憧れから
海保:将来的に独立しようというお考えは、当時からお持ちだったのですか。
大学時代は周りにそう話していたのですが、会社に入ってからはそのことを忘れ、とにかく社内で出世することばかり考えていました。独立願望のようなものは心のどこかにあったのかもしれませんが、「社長ってかっこいいな」という程度の、漠然とした憧れに過ぎませんでした。
海保:独立に至ったきっかけは何だったのでしょうか。
会社で最も仲の良かった同期が、一足先に独立していました。彼から「お前も独立しないか」と誘われたのが直接のきっかけです。当時、彼は年収で2000万円ほど稼いでいましたし、独立してから私がサラリーマン時代には会えないような多種多様な人々と仕事をしている話を聞いていました。例えば、どこかの市長と組んでウェルネス関連の施設を作るプロジェクトの打ち合わせに参加している、といった話です。
好奇心旺盛な性格なので、これまで対話したことのないような方々と、未経験のプロジェクトを自由に推進している姿や、その収入が非常に刺激的で、輝いて見えました。その彼からの誘いを受け、会社を辞める決意をしました。
海保:独立当初は、そのご友人を手伝うような形からスタートされたのでしょうか。
おすすめ記事
【お悩み相談】新しい事業に挑戦したいけど受託事業はやめられない。どうリソースを配分すべき?【前編】
Biz library編集部
¥980
2023.11.9
【会員限定】武田のスモビジ奮闘日記 スモビジオーナーの書籍出版の苦労とリターンについて語ってみた【vol9】
Biz library編集部
会員限定
2024.4.1
社員・アルバイト15名で美容クリニックを運営。スモビジオーナーのリアルなバックオフィス事情#2
Biz library編集部
会員限定
2025.3.18
【メディア事業】複数メディア運用で月商1,500万。徹底した検証とKPI設定の重要性を知るスモビジマン
Biz library編集部
¥2,480
2023.10.13
【業界ガイド】コミュニティビジネスの裏側を知るスモビジマン登場。マル秘の運営ノウハウを語る!
Biz library編集部
¥1,980
2025.5.3
最強の技術商社、クラスメソッド
sasurai
無料
2022.6.12
【完全解説】スモールビジネスのアイデアが思いつかないあなたへ。今すぐ実践するべき5つの方法
Biz library編集部
無料
2025.4.16
【スモビジお悩み相談室】新規事業の探し方が分からない!若手フリーランスエンジニアの得意領域探し
Biz library編集部
¥1,480
2024.8.19
”ビジネスセンス”の正体と磨く方法を解説。感性こそがスモビジの決戦場である
Biz library編集部
会員限定
2025.2.22
【会員限定】コンサル会社は実際何をやっているのか?経営方針屋からオカルト屋まで6パターン解説【vol.14】
Biz library編集部
会員限定
2024.7.8
スモールビジネス経営者に、事業について遠慮なく質問をぶつける「突撃!隣のスモビジマン」。普段は聞けないリアルなお金の話や、現場で起きている生々しい意思決定に触れることで、あなたのビジネスにもすぐに活かせるヒントが見つかるはずです。 今回は、創業4年で1.7億円の売上を作ったシステム開発系のスモールビジネス経営者の方にお話を伺いました。(聞き手:Biz library代表 海保 堅太朗) |
本日は、文学部出身から異色のキャリアを歩み、IT業界で注目を集めるとある方にお話を伺います。新卒で入社した金融システム開発会社でエンジニア、PM、コンサル、プリセールスと幅広い経験を積んだ後、独立。
当初は情報商材ビジネスに携わるも、自身の強みであるPM(プロジェクトマネジメント)の領域に特化することで事業を確立。創業4期目で売上1.7億円、正社員30名弱の組織へと急成長を遂げました。
彼の成功の裏には、どのような軌跡と戦略があったのでしょうか。その独自のキャリアパスとビジネス哲学に迫ります。
文学部から金融ITエンジニアへ
海保:これまでのご経歴について、簡単にお聞かせいただけますでしょうか。
大学の文学部を卒業後、新卒でSIerに入社しました。この会社は、株やFX、投資信託、仮想通貨といった金融商品のトレーディングシステムを専門に開発しているシステムインテグレーターです。
そこで4年間勤務しました。最初の2年間はエンジニアとして、3年目はプロジェクトマネージャー(PM)やITコンサルタントとして、そして4年目はそれらの業務に加えて、営業に同行し技術的な観点から提案を行うプリセールスも担当しました。このように、エンジニア、PM、ITコンサル、プリセールスという職種を4年間で一通り経験し、その後独立しました。
海保:へえ!文学部ご出身なんですね!そこから専門性の高い金融システムのエンジニアという道に進まれたのは、何か明確な意図があったのでしょうか。
性格的な側面が大きいと考えています。一つは、もともと好奇心が非常に強いタイプだったことです。大学時代は文化人類学を専攻しており、タイの山岳少数民族の村に3週間ホームステイした経験もあります。そこは電気もガスも水道もない環境で、自分たちで鶏や豚を捌き、ミミズを餌に魚を釣って食べるような、完全な自給自足の生活でした。そうした未開社会での生活やバックパッカーといった経験をしていたので、社会人になるにあたっては、これまでとは真逆のことに挑戦してみたいという気持ちがありました。
もう一つの理由として、当時からITは日本における数少ない成長産業でした。社会のことをよく知らない大学生なりに、上りのエスカレーターに乗った方が楽なのではないか、という直感がありました。仕事である以上、稼げる業界が良いという考えもあり、IT業界を選びました。
独立は漠然とした憧れから
海保:将来的に独立しようというお考えは、当時からお持ちだったのですか。
大学時代は周りにそう話していたのですが、会社に入ってからはそのことを忘れ、とにかく社内で出世することばかり考えていました。独立願望のようなものは心のどこかにあったのかもしれませんが、「社長ってかっこいいな」という程度の、漠然とした憧れに過ぎませんでした。
海保:独立に至ったきっかけは何だったのでしょうか。
会社で最も仲の良かった同期が、一足先に独立していました。彼から「お前も独立しないか」と誘われたのが直接のきっかけです。当時、彼は年収で2000万円ほど稼いでいましたし、独立してから私がサラリーマン時代には会えないような多種多様な人々と仕事をしている話を聞いていました。例えば、どこかの市長と組んでウェルネス関連の施設を作るプロジェクトの打ち合わせに参加している、といった話です。
好奇心旺盛な性格なので、これまで対話したことのないような方々と、未経験のプロジェクトを自由に推進している姿や、その収入が非常に刺激的で、輝いて見えました。その彼からの誘いを受け、会社を辞める決意をしました。
海保:独立当初は、そのご友人を手伝うような形からスタートされたのでしょうか。
【お悩み相談】新しい事業に挑戦したいけど受託事業はやめられない。どうリソースを配分すべき?【前編】


【会員限定】武田のスモビジ奮闘日記 スモビジオーナーの書籍出版の苦労とリターンについて語ってみた【vol9】


社員・アルバイト15名で美容クリニックを運営。スモビジオーナーのリアルなバックオフィス事情#2


【メディア事業】複数メディア運用で月商1,500万。徹底した検証とKPI設定の重要性を知るスモビジマン


【業界ガイド】コミュニティビジネスの裏側を知るスモビジマン登場。マル秘の運営ノウハウを語る!


最強の技術商社、クラスメソッド


【完全解説】スモールビジネスのアイデアが思いつかないあなたへ。今すぐ実践するべき5つの方法


【スモビジお悩み相談室】新規事業の探し方が分からない!若手フリーランスエンジニアの得意領域探し


”ビジネスセンス”の正体と磨く方法を解説。感性こそがスモビジの決戦場である


【会員限定】コンサル会社は実際何をやっているのか?経営方針屋からオカルト屋まで6パターン解説【vol.14】

