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経験を行動原則、経営方針まで 落とし込む力

Biz library編集部によるコラムです。日常的にさまざまなスモールビジネス経営者とやり取りを続けている編集部のメンバーが、最近どのようなことを考えているのかをアウトプットします。スモールビジネス経営を抽象的に捉えるヒントになれば幸いです。(筆者:Biz library代表 大坪 拓摩)

前編:「食いっぱぐれない」を軸に選んだら、開かれた社長への道
後編:漠然とした不安を抱える時間は、もったいない。2社経営した社長が出した答え

テキストコンテンツ制作を軸に15期目を迎える株式会社YOSCAの代表、宮嵜氏へのインタビューを受けて、Biz library代表の大坪拓摩が考察を綴る。利益の出ていた会社を自ら清算し、IPOでもイグジットでもなく「長く続けること」をゴールに掲げた宮嵜氏。その判断の裏には、過去の経験を行動原則、そして経営方針にまで落とし込む力があった。ミッションが「断る基準」として機能する理由、拡大だけではない成長のかたち、需要が動いた人にだけ降ってくる仕組み、そしてAI時代に残る仕事とは。インタビューから見えてきた、スモールビジネス経営の原則を読み解く。

こんな人におすすめ:
・事業は伸びているのに、何のために会社をやっているのか言語化できていない経営者
・規模の拡大以外に、会社の「成長」のかたちを考えたい方
・生成AI時代に、自分の仕事の価値がどうなるのか気になっている方

目次


宮嵜さんの株式会社YOSCA、経営方針の特徴はIPOでもイグジットでもなく「長く続けること」。会社を半分コミュニティのように捉えて、メンバーの強みをそのままサービスにしていく。事業拡大を目指す経営者が多い中、少し意外な価値観でした。ただ話を聞いていくと、過去の経験から来る行動原則が非常に明確でした。

肩書きが変わっても、中身が変わらなかった理由

特に印象に残ったのは、社員1号から代表になった時の話です。宮嵜さんは「肩書きは社長になったけれど、中身は何も変わらなかった。そしてそれが良くなかった」と振り返っていました。社長になってからも数字は順調に上がり、数字を出すことをゲーム感覚で楽しんでいたけれど、会社が何のためにあるのかを自分でも定義できていなかった。結果、利益が出ていた会社を、自ら清算するという決断に至っています。


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