日々の雑務に追われて利益が出しづらい、という悩みは、多くの経営者が抱える課題であろう。
今回のバックオフィスシリーズは、塊根植物の育成・販売事業を一人で手掛け、利益率75%を叩き出す経営者にお話を伺った。高収益ビジネスを確立できたその成功の裏には、税理士さえ雇わない徹底したコスト意識と、自らの「意志の弱さ」を仕組みでカバーする、ストイックなまでの自己管理術が存在した。
この記事では、彼の哲学から、再現性の高いタスク管理術と事業運営のヒントを紐解いていく。

こんな人におすすめ：

・一人で事業を運営している、またはこれから始めたい方
・日々のタスク管理や業務効率化に課題を感じている経営者
・コストを最小限に抑え、高利益率ビジネスを目指したい方

目次

・税理士は不要？コスト意識が光る法人運営
・タスク管理の極意は「すべてを定期タスク化する」
・意志の弱さを仕組みでカバー
・効率化された情報収集法
・パフォーマンスを支える徹底した健康習慣
・「飽き」を乗り越える、経営哲学の真髄

税理士は不要？コスト意識が光る法人運営

海保：現在のビジネスの概要と規模について、ご説明お願いします。

塊根植物の種を仕入れて、それを一年ほど育ててオンラインで販売するというビジネスをしています。売上高としては年間で平均すると120万円ほど、粗利としては90万円ほどです。完全に一人で事業を運営していて、業務委託も含めて誰も雇っていません。

海保：ありがとうございます。では、具体的にバックオフィスについてお伺いしていきたいと思います。今現在、お一人でやられているということは、経理や各種手続きなども全てご自身で担当されているのでしょうか。

そうですね。法人設立から日々の会計まで、すべて一人で勉強しながらやっています。

海保：会計ソフトなどは何か使ったりしているのですか？