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時給930円のパート主婦が、家賃年収3,650万円の大家になるまで

スモールビジネス経営者に、事業について遠慮なく質問をぶつける「突撃!スモールビジネスの舞台裏」。普段は聞けないリアルなお金の話や、現場で起きている生々しい意思決定に触れることで、あなたのビジネスにもすぐに活かせるヒントが見つかるはずです。(聞き手:Biz library代表 大坪 拓摩)

今回お話を伺ったのは、「パート主婦大家なっちー」の名で知られる不動産投資家、舛添菜穂子氏である。手取り8万円のOL時代に老後への不安を抱き、時給930円のパートをしながら不動産投資をスタート。融資を受けずに数百万円の築古戸建てを現金で買い、自らDIYで直して貸し出す「空き家投資」で、14年かけて37室、家賃年収3,650万円まで規模を広げてきた。現在は不動産投資スクールを運営し、これまでに約500人の生徒を指導している。「利回りは作り出すもの」。そう語る舛添氏の手法は、高額な物件を融資で買う一般的な不動産投資とはまるで異なる。もともと慎重派で、何をするにも悩んでいたという彼女は、なぜ一歩を踏み出せたのか。少額から始められる投資の仕組みと、その根底にある「決める」ことの力に迫る。

こんな人におすすめ:
・少ない元手から、資産を生む仕組みを作りたい方
・不動産投資に興味はあるが、融資や高額物件に二の足を踏んでいる方
・空き家投資の具体的な手法や数字を知りたい方

目次


手取り8万円のOLが、老後を心配した理由

大坪:まずは簡単に自己紹介をお願いします。

パート主婦大家なっちーこと、舛添菜穂子です。時給930円のパートをしていた頃に不動産投資を始めて、今年で14年になります。メインは空き家を活用した、少額でできる不動産投資です。
現在は37室を所有していて、家賃年収は3,650万円になりました。その手法を教えるスクールも運営しています。よろしくお願いします。

大坪:よろしくお願いします。社会人になってから、どのようにして不動産投資にたどり着いたのでしょうか?

社会人になりたての頃はOLをしていました。手取りが8万円だったので、このままこの会社にいて大丈夫なのかなと。それと、当時から老後が心配だったんです。「老後2,000万円問題」のような話が気になって、何かやらなきゃいけない、独立した方がいいのかなと思っていました。
その後、倒産、リストラ、ブラック企業と渡り歩いたのですが、飲食店の本部で働いていた時、店長さんたちがへとへとになりながら働いている姿を見ていたんです。当時の私にとって独立といえば店舗経営のイメージだったので、ああはなりたくないなと思っていました。そんな時にテレビで不動産投資のCMを見て、「なんだこれは」と飛びついたのが始まりです。

大坪:手取り8万円というのは、かなり厳しい状況ですよね。どのようなお仕事だったのですか?

紳士服を扱うアパレル会社の事務職でした。たまに販売にも出たりして、いろいろな仕事をしていましたね。もともと安いお給料から、社会保険に加えて、財形貯蓄や保険の分も差し引かれて、手元に残るのが8万円という感じでした。実家暮らしだったので、なんとか生活できていたんです。

大坪:その時点で財形や保険に入っていたというのは、もともと備えの意識が高かったのでしょうか。

心配性なところがあるので、備えは大切だと思っていました。母が保険の外交員をしていたこともあって保険を勧められて、財形は総務の方に「やった方がいい」と言われたので、素直にやっていましたね(笑)

大坪:CMを見てからは、すぐに動かれたのですか?

すぐにその会社に電話をかけました。でも、紹介されたのは何千万円もするワンルームを融資で買うという、よくあるパターンの投資でした。
当時、私は関西に住んでいたのですが、結婚相手が関東の人だったので、結婚するなら会社も辞めなければいけない状況でした。会社を辞めるとなると、融資は受けられません。そう伝えたら「旦那さんに買ってもらったらいいんじゃないですか」と言われたんです。でも、やりたいのは私なのに、なんで旦那さんに勧めるんだろうと。まだ結婚前の段階で、いきなりワンルーム投資をしたいなんて言ったら、相手もびっくりしますよね。
それでも不動産投資をやりたい熱はすごく高まっていたので、自分にできる手法を探そうと、いろいろな本を読みました。その中で、空き家を安く買って、自分でDIYして貸し出す、という方の本に出会ったんです。これなら私にもできるかもしれない、と空き家投資に参入しました。

貯金500万円で、350万円の戸建てを現金買い

大坪:パートの立場から投資を始めるというのは、普通に考えるとハードルが高く感じます。どうやって元手を作ったのでしょう。

パートを始める前から、貯金も節約もしていました。結婚後は主人の収入で生活はできていたので、パートの収入はすべて貯金に回して、せどりや代理店の仕事など、細々とした副業もいろいろやりました。主婦業も合わせると、5つくらい掛け持ちしていましたね。必死でお金を貯めました。

大坪:もし差し支えなければ、どのくらい貯めて、どのような物件を買ったのか教えていただけますか。

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