田舎でスモールビジネスをやるなら何が狙い目か?地方ビジネスのリアルを解説する
語り手:武田所長
『スモールビジネスの教科書(実業之日本社)』著者 / Biz library共同創業者
大学卒業後、戦略系コンサルティングファーム退職後20以上のスモールビジネスを展開し、それぞれ売上年間数百万円~10億円。トレンディ・ハイリスクなベンチャービジネスではなく、安定的で着実に利益を生み出すスモールビジネスを推奨。強い個人が活躍する時代を作るという狙いのもと、スモールビジネスに関する情報発信を行う。
💡 この記事について
本記事は、武田所長が過去にYouTubeで解説した内容をもとに、Biz library編集部が再構成・記事化したものです。
動画は以下からご覧いただけます。
武田所長が田舎でやってきたスモールビジネス
実は色々な地方ビジネスの経験をしてきた。
人材関係では、全国の大学での採用イベントや広告業務で北海道から九州まで飛び回った。東京の企業や地方の企業がその地域の大学生を採用できるようサポートしていたのだ。大学新卒者のマッチングは地方でも需要があるビジネスだ。
ソフトウェアビジネスも地方で展開した。ソフトウェアは地方では無理だと思うかもしれないが、問い合わせは全国から来る。始めたばかりの頃はアポイントメントがあれば群馬でも長野でも営業に出向いた。一時期は地方に営業所を構えたこともある。
最近は製造業にIT人材を常駐させるビジネスにも関わっている。工場はたいてい都会にはないが、そこにIT系の人材が欲しいというニーズは確実にある。
私の後輩には、人材紹介をするものも多くいる。Biz libraryのローレイヤー人材紹介の記事を読んで起業した者もいる。(該当記事はこちら) 地方の人材紹介や媒体運営は今も多くの人が手がけているビジネスだ。
都会のイメージが強いコンサルティングも地方で需要がある。地元の強い商品をECで売りたいが楽天やAmazonのノウハウがない企業は、都会からコンサルタントを招きたがる。
地方で一番儲かるのはM&A仲介だ。100名程度の製造業の事業継承問題を解決するビジネスは大きなチャンスがある。
地方に出向いて採用コンサルをしたり、広告代理を行うなどのビジネスにも関与したことがある。
機会を見つける目を養いなさい!地方にもビジネスチャンスは眠っているのだ!
田舎でスモールビジネスはできるのか
地方に根付いたビジネスは確かに存在する。
しかし、甘く見てはいけない。成功しているケースの多くは「東京などで修行して地方に持ち帰る」というパターンだ。完全に地方発・地方のみで完結するビジネスは少ない。土地家屋などの不動産は例外だが、新しいビジネスを若い人が地方だけで成功させるのは簡単ではない。
ずっと田舎にいて、一度も都会に出ず、修行もせずにビジネスを成功させるのは難しい。
東京などでキャリアを積んだ後に地方に戻るのが勝率は高い。一度都会で最先端のビジネスを学び、そのノウハウを地方に持ち帰ればよいのだ。
キャリアの中でしっかり学ぶ期間を作りなさい!都会での経験は地方ビジネスの強力な武器になるのだ!
田舎でビジネスをするメリット
1. 競合が圧倒的に少ない
都会ではテレアポもガチャ切りされることが普通だが、地方では「わざわざ来てくれてありがとう」と歓迎される。
営業訪問をすれば「東京からいらっしゃったんですか?どうもどうも」と親戚の家のように歓迎されることもある。お菓子まで出してくれるのだ。
営業も採用も競合が少なく、うまく活動すれば成果を上げやすい。この市場の特性を理解しなさい!競合の少なさという優位性を最大限に活かすのだ!
2. 誘惑が少なく集中できる
東京は誘惑が多すぎる。
地方では「やることがない」から仕事に集中できる。これは大きなメリットだ。
サンフランシスコやテキサスに住む日本人の友人も同じことを言う。テキサスの利点は税率の低さと誘惑のなさだ。だから仕事に集中できる。
神戸に住んでいる知人は、「お散歩が好きだから」という理由で神戸に住み、2週間に1回東京に来るというスタイルで仕事をしている。
自分に合った環境を選び、集中力を武器にビジネスを成長させなさい!
3. 生活コストが安い
大阪でも3LDKで12万円程度だったりする。もっと地方なら3万円という家賃も珍しくない。
この低コスト体質を活かして事業を運営しなさい!固定費を下げれば収益性は上がるのだ!
田舎でビジネスをするデメリット
1. 情報不足と修行の場のなさ
新しいビジネスを0から学ぶのは相当きつい。修行する場が地方には少ないのだ。
成功している人はどこかで修行している。学生起業家でもインターンをしていたり、小さなビジネスで経験を積んでいる。
お土産物屋のレジ打ちだけでスモールビジネスの経営は学べない。きちんとした学びの場が必要だ。これが地方の最大のデメリットである。
だからこそ一度都会で経験を積みなさい!知識と経験を武器にしなさい!
2. 情報の入りが遅い
修行フェーズを終えても、新しい情報が入ってくるスピードは遅い。
東京で流行っているものが地方に届くのは3テンポ遅れる。このタイムラグはとてつもなく大きい。何度も言う。タイムラグはとてつもなく大きいのだ!
常に新しいものを追いかけるビジネスを地方だけでやるのは難しい。5年遅れの王になる覚悟をするか、定期的に東京やアメリカに行って情報を吸収するかだ。
特にITなら、アメリカに頻繁に行って最新情報を掴む必要がある。他の人より先に情報を得て優位性を保ちなさい!
3. ネット情報だけでは不十分
「ネットで調べれば情報は手に入る」というのは大きな誤解だ。
ネットで得られる情報は概要に過ぎない。ビジネスでは競合に対する優位性が必要で、誰もが知っている情報では差別化できない。
みんなが知らない情報、もしくは自分だけが持っているコネがなければアドバンテージは取れない。ネットに上がっている時点で価値は下がっているのだ。
「スタンフォードのAI授業を受けています」などと言っても何の優位性にもならない。リアルなつながりから得る情報こそ重要なのだ。
オンラインだけでなくリアルな人脈を構築しなさい!現地のコネクションを作りなさい!
4. 人材不足
高スキルな人材が少ないのは大きな制約だ。
東京ならマーケティング経験者などは多いが、地方ではそうした人材自体がいない。このリソース制約は大きい。
人材育成に力を入れるか、高スキル人材が不要なビジネスモデルを構築しなさい!
5. 地元じゃなければ面白くない
地元なら思い出の場所があって特別な想いが生まれるだろうが、地元でない場合は「ただの田舎」になってしまう。
最初の方は「山だ!」とテンションが上がるが、ふと虚しくなることもある。
「なぜ自分はここにいるのか」と感じてしまうのだ。
コンスタントに移住して気分を変えたり、適度に東京にやってきて高密度な交流や営業をすることで乗り切りなさい!
田舎で成功するためのポイント
1. タイムマシン戦略を取れ
新しいものを知っていて、それを地方に持ち込む「タイムマシン系」が最も成功しやすい。
一方で、例外的なビジネスもある。高級ホテルや地方のロードサイドでしか成立しないビジネスなど、その地域の特性を活かしたモデルだ。
例えばホタテの養殖やチョウザメの陸上養殖、モロコの養殖など、地方の土地の安さを活かしたビジネスを展開するのも一つの方法だ。神楽坂でモロコを育てるのは難しいが、宮崎や千葉ならできるかもしれない。
タイムマシン戦略か地方特性の活用をしなさい!
2. 輸出型ビジネスを目指せ
地方で最も儲からないのは「ローカルtoローカル」だ。地元の人だけを相手にするビジネスは基本的に厳しい。
県内ナンバーワンのドラッグストアでもなければ、ローカルに閉じたビジネスで成功するのは難しい。自分の地元にないパン屋やバー、イタリアンがないからといって、それを始めても儲からないのだ。
成功するのは「ローカルto都会」の輸出型ビジネスだ。高級ホテルは地方の体験を都会の金持ちに売るビジネスだ。地方の資源や特性を活かして都会の人からお金をもらう構造を作る。
市場を広く見なさい!輸出型のビジネスモデルを構築しなさい!
3. 適度な距離感を保て
地方と完全に一体化しすぎないことも重要だ。
地元に染まった方がうまくいきそうなイメージがあるが、そうではない。半分よそ者の方がいいのだ。「新しいものを持ってくる外部の人」という立場を維持し、適度な距離感を保つべきだ。
「あの人はよく東京に行って最新情報を持ってきてくれる」というポジションが効果的だ。
地元の居酒屋で一体感を出して楽しむのはいいが、商売としては程よい距離感が必要だ。差別化ポイントを失わないよう気をつけなさい!
4. 助成金を活用せよ
自治体からの助成金も活用できる。オフィス無料提供や雇用補助などがあるケースも多い。
ただし、これは一時的なものに過ぎず、根本的な競争戦略にはならないことを理解しておくべきだ。常に提供されるわけではないからだ。
短期的なアドバンテージとして活用しなさい!しかし長期的な戦略を必ず持ちなさい!
田舎でやるべき具体的なビジネス
1. M&A仲介業
私がもし東京に入ることを禁じられたとしたら、M&A仲介業をやる。地方の工場や製造業でひたすら巡回し、後継者がいなくて困っている企業を探すのだ。
何らかの理由で売りたいと思っている会社は意外と多い。そうした企業は通常バトンズなどのM&A仲介サイトにも載せていない。売ろうという発想自体がない場合もある。
意外にもM&A仲介は専門知識がなくてもできる。本来は知識があった方がいいが、現状の仲介業者もそこまでプロではない。契約フォーマットさえあれば、マッチングができれば成立する。
後継者不在の会社を探しなさい!
2. IT常駐サービス
地方の工場などではオンプレミスの基盤構築や保守、データ分析などのニーズがある。
こうしたニーズに応えて人材を提供し、クライアント企業の工場近くに営業所を設け、いつでも対応できる体制を作れば、競合も少なく安定した需要が見込める。上場企業の中にも、あまり営業していないのに顧客からのニーズが強くて伸び続けている会社がある。
地方のIT人材ニーズを掴みなさい!
3. ECコンサルティング
地方の商品をAmazonや楽天で売りたいというニーズは確実にある。
ECを始めたいが方法が分からない企業に対して、例えば、月額30万円程度で契約し、そのうち15万円を専門家に支払って、15万円の粗利が出るというビジネスが考えられる。
地方企業のEC参入をサポートしなさい!
4. 特色ある宿泊施設
意外かもしれないが、ホテルは1周回って東京の方が儲かる。需要が大きく、特別なものでなくても勝手に人が来て部屋が埋まるからだ。
一方、地方のメジャーな観光地ではない場所でホテルをやるなら、そこ自体が目的地になるような特別な施設でなければならない。観光需要が落ちた時に賃貸などに転用することも難しい。
よって簡単ではないが、自分が高級ホテルをやりたいというパッションがあるなら、地方という選択肢は検討の余地がある。東京ではとてつもないコストがかかるが、地方なら土地代が安いので、良い物件を見つけたらリノベして始める、という手法を取りやすいのだ。
他にはない体験価値を提供しなさい!
まとめ
- 都会での経験を地方に持ち込む「タイムマシン戦略」を実践しなさい!
- 競合の少なさ、集中できる環境、低コスト体質を最大限に利用しなさい!
- 定期的に都会に出向き、最新情報を収集しなさい!
- 輸出型ビジネスを構築しなさい! ローカルtoローカルではなく、ローカルto都会のモデルを目指しなさい!
- 地元と一体化しすぎず、「新しいものを持ってくる人」というポジションを維持しなさい!
- ネットだけに頼るな! リアルな人脈を構築し、価値ある情報を手に入れなさい!
- M&A仲介、IT常駐、ECコンサルなど、勝率の高いビジネスを選びなさい!
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💡 この記事について
本記事は、武田所長が過去にYouTubeで解説した内容をもとに、Biz library編集部が再構成・記事化したものです。
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武田所長が田舎でやってきたスモールビジネス
実は色々な地方ビジネスの経験をしてきた。
人材関係では、全国の大学での採用イベントや広告業務で北海道から九州まで飛び回った。東京の企業や地方の企業がその地域の大学生を採用できるようサポートしていたのだ。大学新卒者のマッチングは地方でも需要があるビジネスだ。
ソフトウェアビジネスも地方で展開した。ソフトウェアは地方では無理だと思うかもしれないが、問い合わせは全国から来る。始めたばかりの頃はアポイントメントがあれば群馬でも長野でも営業に出向いた。一時期は地方に営業所を構えたこともある。
最近は製造業にIT人材を常駐させるビジネスにも関わっている。工場はたいてい都会にはないが、そこにIT系の人材が欲しいというニーズは確実にある。
私の後輩には、人材紹介をするものも多くいる。Biz libraryのローレイヤー人材紹介の記事を読んで起業した者もいる。(該当記事はこちら) 地方の人材紹介や媒体運営は今も多くの人が手がけているビジネスだ。
都会のイメージが強いコンサルティングも地方で需要がある。地元の強い商品をECで売りたいが楽天やAmazonのノウハウがない企業は、都会からコンサルタントを招きたがる。
地方で一番儲かるのはM&A仲介だ。100名程度の製造業の事業継承問題を解決するビジネスは大きなチャンスがある。
地方に出向いて採用コンサルをしたり、広告代理を行うなどのビジネスにも関与したことがある。
機会を見つける目を養いなさい!地方にもビジネスチャンスは眠っているのだ!
田舎でスモールビジネスはできるのか
地方に根付いたビジネスは確かに存在する。
しかし、甘く見てはいけない。成功しているケースの多くは「東京などで修行して地方に持ち帰る」というパターンだ。完全に地方発・地方のみで完結するビジネスは少ない。土地家屋などの不動産は例外だが、新しいビジネスを若い人が地方だけで成功させるのは簡単ではない。
ずっと田舎にいて、一度も都会に出ず、修行もせずにビジネスを成功させるのは難しい。
東京などでキャリアを積んだ後に地方に戻るのが勝率は高い。一度都会で最先端のビジネスを学び、そのノウハウを地方に持ち帰ればよいのだ。
キャリアの中でしっかり学ぶ期間を作りなさい!都会での経験は地方ビジネスの強力な武器になるのだ!
田舎でビジネスをするメリット
1. 競合が圧倒的に少ない
都会ではテレアポもガチャ切りされることが普通だが、地方では「わざわざ来てくれてありがとう」と歓迎される。
営業訪問をすれば「東京からいらっしゃったんですか?どうもどうも」と親戚の家のように歓迎されることもある。お菓子まで出してくれるのだ。
営業も採用も競合が少なく、うまく活動すれば成果を上げやすい。この市場の特性を理解しなさい!競合の少なさという優位性を最大限に活かすのだ!
2. 誘惑が少なく集中できる
東京は誘惑が多すぎる。
地方では「やることがない」から仕事に集中できる。これは大きなメリットだ。
サンフランシスコやテキサスに住む日本人の友人も同じことを言う。テキサスの利点は税率の低さと誘惑のなさだ。だから仕事に集中できる。
神戸に住んでいる知人は、「お散歩が好きだから」という理由で神戸に住み、2週間に1回東京に来るというスタイルで仕事をしている。
自分に合った環境を選び、集中力を武器にビジネスを成長させなさい!
3. 生活コストが安い
大阪でも3LDKで12万円程度だったりする。もっと地方なら3万円という家賃も珍しくない。
この低コスト体質を活かして事業を運営しなさい!固定費を下げれば収益性は上がるのだ!
田舎でビジネスをするデメリット
1. 情報不足と修行の場のなさ
新しいビジネスを0から学ぶのは相当きつい。修行する場が地方には少ないのだ。
成功している人はどこかで修行している。学生起業家でもインターンをしていたり、小さなビジネスで経験を積んでいる。
お土産物屋のレジ打ちだけでスモールビジネスの経営は学べない。きちんとした学びの場が必要だ。これが地方の最大のデメリットである。
だからこそ一度都会で経験を積みなさい!知識と経験を武器にしなさい!
2. 情報の入りが遅い
修行フェーズを終えても、新しい情報が入ってくるスピードは遅い。
東京で流行っているものが地方に届くのは3テンポ遅れる。このタイムラグはとてつもなく大きい。何度も言う。タイムラグはとてつもなく大きいのだ!
常に新しいものを追いかけるビジネスを地方だけでやるのは難しい。5年遅れの王になる覚悟をするか、定期的に東京やアメリカに行って情報を吸収するかだ。
特にITなら、アメリカに頻繁に行って最新情報を掴む必要がある。他の人より先に情報を得て優位性を保ちなさい!
3. ネット情報だけでは不十分
「ネットで調べれば情報は手に入る」というのは大きな誤解だ。
ネットで得られる情報は概要に過ぎない。ビジネスでは競合に対する優位性が必要で、誰もが知っている情報では差別化できない。
みんなが知らない情報、もしくは自分だけが持っているコネがなければアドバンテージは取れない。ネットに上がっている時点で価値は下がっているのだ。
「スタンフォードのAI授業を受けています」などと言っても何の優位性にもならない。リアルなつながりから得る情報こそ重要なのだ。
オンラインだけでなくリアルな人脈を構築しなさい!現地のコネクションを作りなさい!
4. 人材不足
高スキルな人材が少ないのは大きな制約だ。
東京ならマーケティング経験者などは多いが、地方ではそうした人材自体がいない。このリソース制約は大きい。
人材育成に力を入れるか、高スキル人材が不要なビジネスモデルを構築しなさい!
5. 地元じゃなければ面白くない
地元なら思い出の場所があって特別な想いが生まれるだろうが、地元でない場合は「ただの田舎」になってしまう。
最初の方は「山だ!」とテンションが上がるが、ふと虚しくなることもある。
「なぜ自分はここにいるのか」と感じてしまうのだ。
コンスタントに移住して気分を変えたり、適度に東京にやってきて高密度な交流や営業をすることで乗り切りなさい!
田舎で成功するためのポイント
1. タイムマシン戦略を取れ
新しいものを知っていて、それを地方に持ち込む「タイムマシン系」が最も成功しやすい。
一方で、例外的なビジネスもある。高級ホテルや地方のロードサイドでしか成立しないビジネスなど、その地域の特性を活かしたモデルだ。
例えばホタテの養殖やチョウザメの陸上養殖、モロコの養殖など、地方の土地の安さを活かしたビジネスを展開するのも一つの方法だ。神楽坂でモロコを育てるのは難しいが、宮崎や千葉ならできるかもしれない。
タイムマシン戦略か地方特性の活用をしなさい!
2. 輸出型ビジネスを目指せ
地方で最も儲からないのは「ローカルtoローカル」だ。地元の人だけを相手にするビジネスは基本的に厳しい。
県内ナンバーワンのドラッグストアでもなければ、ローカルに閉じたビジネスで成功するのは難しい。自分の地元にないパン屋やバー、イタリアンがないからといって、それを始めても儲からないのだ。
成功するのは「ローカルto都会」の輸出型ビジネスだ。高級ホテルは地方の体験を都会の金持ちに売るビジネスだ。地方の資源や特性を活かして都会の人からお金をもらう構造を作る。
市場を広く見なさい!輸出型のビジネスモデルを構築しなさい!
3. 適度な距離感を保て
地方と完全に一体化しすぎないことも重要だ。
地元に染まった方がうまくいきそうなイメージがあるが、そうではない。半分よそ者の方がいいのだ。「新しいものを持ってくる外部の人」という立場を維持し、適度な距離感を保つべきだ。
「あの人はよく東京に行って最新情報を持ってきてくれる」というポジションが効果的だ。
地元の居酒屋で一体感を出して楽しむのはいいが、商売としては程よい距離感が必要だ。差別化ポイントを失わないよう気をつけなさい!
4. 助成金を活用せよ
自治体からの助成金も活用できる。オフィス無料提供や雇用補助などがあるケースも多い。
ただし、これは一時的なものに過ぎず、根本的な競争戦略にはならないことを理解しておくべきだ。常に提供されるわけではないからだ。
短期的なアドバンテージとして活用しなさい!しかし長期的な戦略を必ず持ちなさい!
田舎でやるべき具体的なビジネス
1. M&A仲介業
私がもし東京に入ることを禁じられたとしたら、M&A仲介業をやる。地方の工場や製造業でひたすら巡回し、後継者がいなくて困っている企業を探すのだ。
何らかの理由で売りたいと思っている会社は意外と多い。そうした企業は通常バトンズなどのM&A仲介サイトにも載せていない。売ろうという発想自体がない場合もある。
意外にもM&A仲介は専門知識がなくてもできる。本来は知識があった方がいいが、現状の仲介業者もそこまでプロではない。契約フォーマットさえあれば、マッチングができれば成立する。
後継者不在の会社を探しなさい!
2. IT常駐サービス
地方の工場などではオンプレミスの基盤構築や保守、データ分析などのニーズがある。
こうしたニーズに応えて人材を提供し、クライアント企業の工場近くに営業所を設け、いつでも対応できる体制を作れば、競合も少なく安定した需要が見込める。上場企業の中にも、あまり営業していないのに顧客からのニーズが強くて伸び続けている会社がある。
地方のIT人材ニーズを掴みなさい!
3. ECコンサルティング
地方の商品をAmazonや楽天で売りたいというニーズは確実にある。
ECを始めたいが方法が分からない企業に対して、例えば、月額30万円程度で契約し、そのうち15万円を専門家に支払って、15万円の粗利が出るというビジネスが考えられる。
地方企業のEC参入をサポートしなさい!
4. 特色ある宿泊施設
意外かもしれないが、ホテルは1周回って東京の方が儲かる。需要が大きく、特別なものでなくても勝手に人が来て部屋が埋まるからだ。
一方、地方のメジャーな観光地ではない場所でホテルをやるなら、そこ自体が目的地になるような特別な施設でなければならない。観光需要が落ちた時に賃貸などに転用することも難しい。
よって簡単ではないが、自分が高級ホテルをやりたいというパッションがあるなら、地方という選択肢は検討の余地がある。東京ではとてつもないコストがかかるが、地方なら土地代が安いので、良い物件を見つけたらリノベして始める、という手法を取りやすいのだ。
他にはない体験価値を提供しなさい!
まとめ
- 都会での経験を地方に持ち込む「タイムマシン戦略」を実践しなさい!
- 競合の少なさ、集中できる環境、低コスト体質を最大限に利用しなさい!
- 定期的に都会に出向き、最新情報を収集しなさい!
- 輸出型ビジネスを構築しなさい! ローカルtoローカルではなく、ローカルto都会のモデルを目指しなさい!
- 地元と一体化しすぎず、「新しいものを持ってくる人」というポジションを維持しなさい!
- ネットだけに頼るな! リアルな人脈を構築し、価値ある情報を手に入れなさい!
- M&A仲介、IT常駐、ECコンサルなど、勝率の高いビジネスを選びなさい!
Biz libraryのご案内
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より具体的で生々しい記事が多数公開されている。
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武田所長によるワークショップや会員同士の交流会など、多種多様なイベントを開催しているので、ぜひ検討しなさい!
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