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事業承継から2年半で3.5億円売却──育毛剤ビジネス成功の舞台裏

スモールビジネス経営者に、事業について遠慮なく質問をぶつける「突撃!隣のスモビジマン」。普段は聞けないリアルなお金の話や、現場で起きている生々しい意思決定に触れることで、あなたのビジネスにもすぐに活かせるヒントが見つかるはずです。
今回は、育毛剤ビジネスなど若くして数々の事業を手掛ける土金輝行さんにお話を伺いました。(聞き手:Biz library代表 海保 堅太朗)


2022年に育毛剤事業を承継し、わずか2年半で3.5億円で売却。現在は複数社のM&Aアドバイザーや顧問を務める土金輝行氏。動画メディア、広告代理店、美容サロンなど、これまで6つ以上の事業をオーナーとして手掛けてきた彼の経験は、スモールビジネスのリアルな成功と失敗、そして深い哲学に満ちている。
「買収ではなく、承継」「勇気や気合ではなく、期待値で判断する」——。彼の言葉の端々からにじみ出るのは、単なる事業家ではない、人間味あふれる経営者としての姿だ。今回は、彼が育毛剤事業をいかにして承継し、成長させ、そして売却に至ったのか、そのリアルな道のりと、スモールM&Aに挑戦する者への金言を伺った。


多角的な事業ポートフォリオと、育毛剤事業

海保:これまでオーナーとして数多くの事業を手掛けられてきたと伺いました。具体的にどのようなビジネスを経験されたのでしょうか。

オーナーという立場では、まず動画メディアと動画制作の会社が一つ。それから広告代理店も会社として運営していました。その他には、美容サロンの会社、サロンに特化した美容ツールの会社、そして事業譲り受けをした育毛剤の会社がありますね。これらは現在も株主兼取締役あるいはオーナーのみで経営に関与してます。育毛剤の会社に関しては株式はセルアウトしておりますので、経営のみ継続しています。
それと現在は、個人で請け負っていた仕事が法人化したM&A支援事業も行っています。これは、買い手側の支援や売り手の方へのアドバイスを行うBtoBの事業です。

海保:多い…!その中で、事業規模として最も大きかったのはどの事業でしょうか。

規模の定義は難しいですが、利益で言えば育毛剤の事業が最も大きかったです。もともと事業基盤があったこともあり、最終的に売却する際には、開示情報にもありますが、減価償却費を足し合わせた正常収益で1億〜1.2億円ほどありました。そういう意味では、この事業が一番大きかったですね。

海保: では、特にその育毛剤事業について、ぜひ詳しくお伺いしたいです!どのような経緯で始められたのですか?

はい。もともとは2018年頃、その事業の運営会社が資金調達をする際にお手伝いをし、私自身も一部出資させてもらったのが始まりです。当初は育毛剤事業も一緒に伸ばしていく話だったのですが、運営会社が別の研究開発分野に投資をしたいという方針に変わり、育毛剤事業を売却したいと私に相談があった、という経緯です。

海保: そうなんですね!ということは、その時点ではまだ大きな利益は出ていなかった、とか…?

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