
【完全保存版】ビジネス仲間探しの本質とは?スモールビジネスに効く“志とセンス”の話
語り手:武田所長
『スモールビジネスの教科書(実業之日本社)』著者 / Biz library共同創業者
大学卒業後、戦略系コンサルティングファーム退職後20以上のスモールビジネスを展開し、それぞれ売上年間数百万円~10億円。トレンディ・ハイリスクなベンチャービジネスではなく、安定的で着実に利益を生み出すスモールビジネスを推奨。強い個人が活躍する時代を作るという狙いのもと、スモールビジネスに関する情報発信を行う。
この記事の内容は動画でもご覧いただけます。
二人の出会い
「海保さんと武田所長はどう出会い、法人化に至ったのですか?ネットワーク形成のきっかけ事例として知りたいです」
という質問が来た。
海保堅太朗
Biz library株式会社 代表取締役/共同創業者
プロミュージシャンとしての活動を経て、2011年に音楽スタートアップを起業。VCや上場企業から資金調達しながら経営に取り組んだ後、MBOをして代表を退任。2018年に2社目を創業、代表取締役就任。Web制作やコンサルティングなどスモールビジネスを複数立ち上げて運営する。2023年に3社目としてBiz library株式会社を創業、代表取締役就任。
私と海保さんの出会いはシンプルだ。
海保さんが私のXアカウントのフォロワーとして、ある日突然長文のDMを送ってきたのだ。
「こういうビジネスをやってきた。スモールビジネスについてもっと学びたい。一緒に何かできないか」という内容だった。
「相談させてください」「悩んでいます」「お金ください」など、様々なメッセージが来るが、そういったものには返信しない。
しかし、彼のDMには、他の多くとは違う点があった。
- 自己紹介と経歴が明確だったこと。
- 具体的なスキルや貢献できる点が示されていたこと。
これが重要だ。漠然としたお願いではなく、「自分に何ができ、相手(私)の目指す方向とどう重なるのか」を具体的に示せるかどうか。
私が当時構想していたことと、彼のスキルや意欲が合致しそうだと感じた。だから、「一度話を聞いてみよう」と思ったのだ。
出会いは、このように自らの熱意と具体的な提案から生まれることがあるのだ。
私のように自分のコンセプトに頭が毒されている人間は「この指とまれ」スタイルで常に発信し続けることが重要だ。
コンセプトを掲げる人間はスキルが微妙なことも多い。コンセプトが壮大すぎて1人でできないから、必然的に誰かのサポートが必須になる。
価値あるコンセプトを考え、具体的に発信しなさい!
無理に人を探さなくても、自分が掲げるコンセプトに共感する人は自然と集まってくる。
2年間ぐらい一人で発信し続けることができるか?これが本気度を示すテストでもある。
2年も続けられる人の信念は本物だ。そして、それを証明しなければ信用されない!
自分の信じるコンセプトを発信し続けなさい!
法人化までの流れ
最初はスモールビジネスのコミュニティを立ち上げたいという話だった。これが今のビズライブラリーの原型になる。
当時は法人化もお金を取ることも考えていなかった。無料で情報交換できる場を作ろうという程度だ。
そこからビジネス化し、法人化し、海保さんをメンバーに加えることになった。
ビジネス化するようになった理由だが、まず当時はスモールビジネスの情報が圧倒的に不足していた。ビジネス情報は以下のようなものが中心だった。
- スタートアップ情報:「シリコンバレーではこうだ」「リスクを取って、みんなから無理と言われたが成功した」という英雄的神話ばかり。これは映画を見る体験に近く、実務と関係ない。
- 大企業向け情報:「社員を大切にすると業績は伸びる」などの建前論ばかり。「そう言って欲しいんでしょうけど」という内容だった。
個人が見て実際に役立つ、真面目な戦略論が圧倒的に少なかった。
だからスモビジについてしっかりと発信することには価値があると考えた。
私の場合、価値コンセプトドリブンだ。「こういう価値を提供できたらスゴい」という発想が先にある。
ビジネスモデルはその後だ。継続的に価値を提供するための設計は二の次なのだ。
トマトを買う時、その流通経路を考える人はいない。「なぜこのトマトは年中安定的に提供されるのか」などと考えることはまれだ。
まず提供する価値を明確にしなさい!
メンバー選びの悩み
メンバー選びで悩むのは当然だ。しかし「選ぶ」というより、お互いにやりたいという連帯が自然と形成されるものだ。
自然な連帯を大切にしなさい!
最も重要なのはコンセプトに強烈に共感しているかどうかだ。
共感がなければ、短期的な自己利益ばかり考えるようになる。
- 株式のパーセンテージはどうなるか
- 月収はいくらか
- 投入した時間のコストはどう回収するか
チームとして必要なタスクが増えても「自分の時間が増えて損だ」と考えるような人間では成り立たない。
長期的に考えれば、そういった小さいことは「つべこべ言わず」目標追求をしていった方が実は合理的なのだ。
長期的な目標追求に同意できるかどうかが最も重要なのだ。
よく言われる「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)」というフレームワークには私は懐疑的だ。
このフレームワークを考えた人には深い思考があったのだろうが、一般的に流通しているMVVはほぼ形骸化している。
とにかく、統一見解として時間軸も含めて合意が取れていれば良いのだ。
「なぜここにわざわざ大人がワイワイ集まっているのか?」
「その理由は何か?」
「2年後、3年後にどうなっていたい?」
これが統一見解だ。
MVVのフレームワークに落とし込まなくても、普通に考えて大事なことだ。
長期的な目標を明確にして、それに共感する人を探しなさい!統一見解を作ることに時間を使いなさい!
メインメンバー探しの方法
コンセプトを掲げる側の人間は、まず統一見解を形成しなければならない。
これは相当難しい。優れた大人たちの相当な時間を取る統一見解を自分が形成する必要があるのだ。
「SDGsが~」「カーボンニュートラルが~」といったチープなコピペ的な統一見解では不十分だ。そういう誰かのコピペのような統一見解では良い基軸にならない。
そして自己証明が必要だ。「自分は無能で何もできません」では信用されない。それはフェイクだ。ある程度の卓越性があり、自分も奮闘していることを示しなさい!
「この道は歩む価値がある」と立証する奮闘フェーズが必要だ。自力でやって「こうすればできるよね」という道を示さなければならない。
私の場合、2年間一人でブログやXでスモールビジネスの素晴らしさを発信し続けた。
やりたいと言うだけで何もしない人は、本当はやりたいと思っていないのだ。 まずはやりなさい!
海保サイドの動き方
一方でコンセプトを具現化する側の人間は、まず「一緒に働きたいな」と思える人を探さなければならない。
見つけるのは対面の飲み会かもしれないし、SNS上かもしれない。本の著者かもしれない。
気になる人はあなたの「この人いいな」リストに入れておこう。忙しすぎる時に連絡しても何も提案できないので、動ける時に満を持して連絡するのだ。
タイミングを見計らって動きなさい!
DMで連絡するだけでなく、その人のトークイベントにお客さんとして行って顔を売ったりするのも良いだろう。
リスクなどほとんどないのだから、やってみなさい!
また、コンサルティングやITなどを提供する人間なら、クライアントの成功可能性を見極めるのも大切だ。
相手が料金をしっかり払うかという前提はあるが、それ以上に相手の成功を支援しないと継続的なビジネスにならない。
リーダーがビジネスを成功させられるかどうかの見極めをしなさい!
リーダーがアイデアを言っている時、「この人はバズっているニュースをコピーしているだけだな」と感じることがある。そういう場合は大体ダメだ。
見極めの重要な要素は2つある:
- やり抜く意思:意思の力は大きく結果を左右する。目の前で新しい事業を作ろうとしたらしんどいものだ。「いやキツい」と言う人なのか、「こうやればできる」と言える人なのか、「やってみました」と言える人なのか。結果は全然違ってくる。やり抜いていく意思が本物かどうかを見極めよ。
- センス:我々が動画を作ったりイベントをやったり、会員と話したりして「反応が良かった」「こういうものが求められている」と感じるとき、経済研究所が数字にまとめてくれたりはしない。「これいける」というものや「これは社会的事例だ」と感じられるかどうかが重要だ。見えない壁や流れを感じる能力が必要だ。ファクトやアンケートや検証だけを求める人はセンスがない!
相手が本物かどうか見極めなさい!
選ぶべきじゃない人材
何を基準に人を選ぶべきか?何を基準に避けるべきか?
結論から言えば、センスだ。
ホモサピエンスの歴史は数十万年。言語やロジックで判断している時代は非常に短いのだ。
言語や数字だけで判断してはいけない!
CVや履歴書を見て「良さそうだけど、なんか変だ」と思ったら、その直感を大切にしなさい。
スキルフィットより人間性フィットを優先しなさい!
ちなみに、エージェントを使った採用はスモールビジネスには向いていない。
社員数が少ない状態でエージェントを使っても、求めるものが一致せず、良い人材に出会える可能性は低い。
友人をメンバーにするのは?
友人を誘ってスモールビジネスを始めるのは、実は最もおすすめだ。
ただし、この選択肢も簡単ではない。共同創業者になれるかは今までの生き方が試されているのだ。
何もやっていないのに誰かを誘うのは甘えだ。これは許されない。
全力で一人でもやり抜く意思があって初めて、共同創業者を巻き込む資格が生まれる。
まず自分が奮闘していることを示しなさい!
大学の友達から誘われて参加する人は多い。それは相手の中の卓越性を評価しているからだ。
「こいつはなんか知らんけど絶対やり抜くやつだ」
「こいつはなんか知らんけどすごい発信が好きなんだ」
こういった卓越性に対する信頼があると、仲間として参加しやすくなる。
心志しは立派だが卓越性がない人は魅力的ではない!
友人同士ならセンスやフィーリングの一貫性が既に証明されている。
互いを理解している友人同士なら「よくわからないけど、とりあえずやってみよう」という関係が構築できる。
友人関係で証明済みの信頼を活かしなさい!
まとめ
仲間探しは、スモールビジネスの航路を定める羅針盤のようなものだ。
- 自らの「志」を明確にし、それを発信し続けなさい!
- 共感できる「志」に出会ったら、自分に何ができるかを考え、行動に移しなさい!
- 「長期的な目標」を共有できることを、何よりも大切にしなさい!
- 「やり抜く意思」と「センス」を持つ人を見極めなさい!
- 論理だけでなく、自分の直感やフィーリングも信じなさい!
- 安易な採用手段に頼らず、日頃からの信頼関係の構築を重視しなさい!
- そして何より、まず自分が行動し、信頼されるに足る人物であることを目指しなさい!
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という質問が来た。
海保堅太朗 Biz library株式会社 代表取締役/共同創業者 プロミュージシャンとしての活動を経て、2011年に音楽スタートアップを起業。VCや上場企業から資金調達しながら経営に取り組んだ後、MBOをして代表を退任。2018年に2社目を創業、代表取締役就任。Web制作やコンサルティングなどスモールビジネスを複数立ち上げて運営する。2023年に3社目としてBiz library株式会社を創業、代表取締役就任。 |
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海保さんが私のXアカウントのフォロワーとして、ある日突然長文のDMを送ってきたのだ。
「こういうビジネスをやってきた。スモールビジネスについてもっと学びたい。一緒に何かできないか」という内容だった。
「相談させてください」「悩んでいます」「お金ください」など、様々なメッセージが来るが、そういったものには返信しない。
しかし、彼のDMには、他の多くとは違う点があった。
- 自己紹介と経歴が明確だったこと。
- 具体的なスキルや貢献できる点が示されていたこと。
これが重要だ。漠然としたお願いではなく、「自分に何ができ、相手(私)の目指す方向とどう重なるのか」を具体的に示せるかどうか。
私が当時構想していたことと、彼のスキルや意欲が合致しそうだと感じた。だから、「一度話を聞いてみよう」と思ったのだ。
出会いは、このように自らの熱意と具体的な提案から生まれることがあるのだ。
私のように自分のコンセプトに頭が毒されている人間は「この指とまれ」スタイルで常に発信し続けることが重要だ。
コンセプトを掲げる人間はスキルが微妙なことも多い。コンセプトが壮大すぎて1人でできないから、必然的に誰かのサポートが必須になる。
価値あるコンセプトを考え、具体的に発信しなさい!
無理に人を探さなくても、自分が掲げるコンセプトに共感する人は自然と集まってくる。
2年間ぐらい一人で発信し続けることができるか?これが本気度を示すテストでもある。
2年も続けられる人の信念は本物だ。そして、それを証明しなければ信用されない!
自分の信じるコンセプトを発信し続けなさい!
法人化までの流れ
最初はスモールビジネスのコミュニティを立ち上げたいという話だった。これが今のビズライブラリーの原型になる。
当時は法人化もお金を取ることも考えていなかった。無料で情報交換できる場を作ろうという程度だ。
そこからビジネス化し、法人化し、海保さんをメンバーに加えることになった。
ビジネス化するようになった理由だが、まず当時はスモールビジネスの情報が圧倒的に不足していた。ビジネス情報は以下のようなものが中心だった。
- スタートアップ情報:「シリコンバレーではこうだ」「リスクを取って、みんなから無理と言われたが成功した」という英雄的神話ばかり。これは映画を見る体験に近く、実務と関係ない。
- 大企業向け情報:「社員を大切にすると業績は伸びる」などの建前論ばかり。「そう言って欲しいんでしょうけど」という内容だった。
個人が見て実際に役立つ、真面目な戦略論が圧倒的に少なかった。
だからスモビジについてしっかりと発信することには価値があると考えた。
私の場合、価値コンセプトドリブンだ。「こういう価値を提供できたらスゴい」という発想が先にある。
ビジネスモデルはその後だ。継続的に価値を提供するための設計は二の次なのだ。
トマトを買う時、その流通経路を考える人はいない。「なぜこのトマトは年中安定的に提供されるのか」などと考えることはまれだ。
まず提供する価値を明確にしなさい!
メンバー選びの悩み
メンバー選びで悩むのは当然だ。しかし「選ぶ」というより、お互いにやりたいという連帯が自然と形成されるものだ。
自然な連帯を大切にしなさい!
最も重要なのはコンセプトに強烈に共感しているかどうかだ。
共感がなければ、短期的な自己利益ばかり考えるようになる。
- 株式のパーセンテージはどうなるか
- 月収はいくらか
- 投入した時間のコストはどう回収するか
チームとして必要なタスクが増えても「自分の時間が増えて損だ」と考えるような人間では成り立たない。
長期的に考えれば、そういった小さいことは「つべこべ言わず」目標追求をしていった方が実は合理的なのだ。
長期的な目標追求に同意できるかどうかが最も重要なのだ。
よく言われる「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)」というフレームワークには私は懐疑的だ。
このフレームワークを考えた人には深い思考があったのだろうが、一般的に流通しているMVVはほぼ形骸化している。
とにかく、統一見解として時間軸も含めて合意が取れていれば良いのだ。
「なぜここにわざわざ大人がワイワイ集まっているのか?」
「その理由は何か?」
「2年後、3年後にどうなっていたい?」
これが統一見解だ。
MVVのフレームワークに落とし込まなくても、普通に考えて大事なことだ。
長期的な目標を明確にして、それに共感する人を探しなさい!統一見解を作ることに時間を使いなさい!
メインメンバー探しの方法
コンセプトを掲げる側の人間は、まず統一見解を形成しなければならない。
これは相当難しい。優れた大人たちの相当な時間を取る統一見解を自分が形成する必要があるのだ。
「SDGsが~」「カーボンニュートラルが~」といったチープなコピペ的な統一見解では不十分だ。そういう誰かのコピペのような統一見解では良い基軸にならない。
そして自己証明が必要だ。「自分は無能で何もできません」では信用されない。それはフェイクだ。ある程度の卓越性があり、自分も奮闘していることを示しなさい!
「この道は歩む価値がある」と立証する奮闘フェーズが必要だ。自力でやって「こうすればできるよね」という道を示さなければならない。
私の場合、2年間一人でブログやXでスモールビジネスの素晴らしさを発信し続けた。
やりたいと言うだけで何もしない人は、本当はやりたいと思っていないのだ。 まずはやりなさい!
海保サイドの動き方
一方でコンセプトを具現化する側の人間は、まず「一緒に働きたいな」と思える人を探さなければならない。
見つけるのは対面の飲み会かもしれないし、SNS上かもしれない。本の著者かもしれない。
気になる人はあなたの「この人いいな」リストに入れておこう。忙しすぎる時に連絡しても何も提案できないので、動ける時に満を持して連絡するのだ。
タイミングを見計らって動きなさい!
DMで連絡するだけでなく、その人のトークイベントにお客さんとして行って顔を売ったりするのも良いだろう。
リスクなどほとんどないのだから、やってみなさい!
また、コンサルティングやITなどを提供する人間なら、クライアントの成功可能性を見極めるのも大切だ。
相手が料金をしっかり払うかという前提はあるが、それ以上に相手の成功を支援しないと継続的なビジネスにならない。
リーダーがビジネスを成功させられるかどうかの見極めをしなさい!
リーダーがアイデアを言っている時、「この人はバズっているニュースをコピーしているだけだな」と感じることがある。そういう場合は大体ダメだ。
見極めの重要な要素は2つある:
- やり抜く意思:意思の力は大きく結果を左右する。目の前で新しい事業を作ろうとしたらしんどいものだ。「いやキツい」と言う人なのか、「こうやればできる」と言える人なのか、「やってみました」と言える人なのか。結果は全然違ってくる。やり抜いていく意思が本物かどうかを見極めよ。
- センス:我々が動画を作ったりイベントをやったり、会員と話したりして「反応が良かった」「こういうものが求められている」と感じるとき、経済研究所が数字にまとめてくれたりはしない。「これいける」というものや「これは社会的事例だ」と感じられるかどうかが重要だ。見えない壁や流れを感じる能力が必要だ。ファクトやアンケートや検証だけを求める人はセンスがない!
相手が本物かどうか見極めなさい!
選ぶべきじゃない人材
何を基準に人を選ぶべきか?何を基準に避けるべきか?
結論から言えば、センスだ。
ホモサピエンスの歴史は数十万年。言語やロジックで判断している時代は非常に短いのだ。
言語や数字だけで判断してはいけない!
CVや履歴書を見て「良さそうだけど、なんか変だ」と思ったら、その直感を大切にしなさい。
スキルフィットより人間性フィットを優先しなさい!
ちなみに、エージェントを使った採用はスモールビジネスには向いていない。
社員数が少ない状態でエージェントを使っても、求めるものが一致せず、良い人材に出会える可能性は低い。
友人をメンバーにするのは?
友人を誘ってスモールビジネスを始めるのは、実は最もおすすめだ。
ただし、この選択肢も簡単ではない。共同創業者になれるかは今までの生き方が試されているのだ。
何もやっていないのに誰かを誘うのは甘えだ。これは許されない。
全力で一人でもやり抜く意思があって初めて、共同創業者を巻き込む資格が生まれる。
まず自分が奮闘していることを示しなさい!
大学の友達から誘われて参加する人は多い。それは相手の中の卓越性を評価しているからだ。
「こいつはなんか知らんけど絶対やり抜くやつだ」
「こいつはなんか知らんけどすごい発信が好きなんだ」
こういった卓越性に対する信頼があると、仲間として参加しやすくなる。
心志しは立派だが卓越性がない人は魅力的ではない!
友人同士ならセンスやフィーリングの一貫性が既に証明されている。
互いを理解している友人同士なら「よくわからないけど、とりあえずやってみよう」という関係が構築できる。
友人関係で証明済みの信頼を活かしなさい!
まとめ
仲間探しは、スモールビジネスの航路を定める羅針盤のようなものだ。
- 自らの「志」を明確にし、それを発信し続けなさい!
- 共感できる「志」に出会ったら、自分に何ができるかを考え、行動に移しなさい!
- 「長期的な目標」を共有できることを、何よりも大切にしなさい!
- 「やり抜く意思」と「センス」を持つ人を見極めなさい!
- 論理だけでなく、自分の直感やフィーリングも信じなさい!
- 安易な採用手段に頼らず、日頃からの信頼関係の構築を重視しなさい!
- そして何より、まず自分が行動し、信頼されるに足る人物であることを目指しなさい!
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