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独立に向いていない人、向いている人あるある

Biz library共同代表によるコラムです。日常的にさまざまなスモールビジネス経営者とやり取りを続けている野上が、最近どのようなことを考えているのかをアウトプットします。スモールビジネス経営を抽象的に捉えるヒントになれば幸いです。(筆者:Biz library共同代表 野上 浩一郎)

「起業した方がいいよ」と簡単に背中を押す起業家は多い。しかし、私は、全員が独立すべきだとは考えていない。独立に向いているかどうかは、会社にいる今の働き方でほぼわかるからだ。会社のお金で練習できる機会を「給料が変わらないから」と手放した部下のエピソード、そしてYOSCA宮嵜氏の「自分が成長するなら、やる」という働き方を手がかりに、独立に向いていない人と向いている人の「あるある」を整理する。退職前の数か月を独立後の最初の売上に変える方法と、今の職場で確かめられるセルフチェックも紹介する。

こんな人におすすめ:
・独立を考えているが、自分が向いているのか判断がつかない会社員
・退職前の数か月をどう過ごせば、独立後に有利になるのか知りたい方
・独立を目指すスタッフを育てている経営者

目次


Biz library共同代表の野上です。今回のテーマは「独立に向いていない人、向いている人あるある」。よく起業家は独立を悩んでいる人に、起業した方が良いよと簡単に言いますが私は全員がした方が良いとは思いません。独立に向いている人、向いていない人はいます。
宮嵜さんのインタビューの中で印象に残った言葉がありました。
「食いっぱぐれない」を軸に選んだら、開かれた社長への道

宮嵜さんには、新卒の頃から「食いっぱぐれないこと」という行動指針があります。だからこそ、成長のためならハードワークも厭わない。「自分が成長するなら、やる」というスタンスです。効率やタイパが重視される時代ですが、仕事の質がいきなり上がることはありません。膨大な量をこなすうちに洗練され、質が上がっていくのです。

「どうせ辞めるから」と手を抜く人は、独立してもうまくいかない

独立に向いているかどうかは、会社にいる今の働き方でほぼわかります。以前、スタッフと話していて印象的だった出来事からお話しします。もともと私は多店舗展開を考えておらず、卒業して開業するスタッフを育てていました。当時も、独立を目指していたスタッフに現場責任者を任せていました。私が現場に出るのは週1回だけ。彼にはこう伝えていました。
・「既存患者さんにニュースレターを作っていいよ」
・「新しい施策を考えて、試してみていいよ」
独立を目指している彼のために、あえて答えややり方は示さず、ヒントを出すだけにしていました。しかし彼は、卒業までに自分から何かをやることはありませんでした。卒業前に理由を聞くと、答えはこうでした。
・「院の売上が上がっても、自分に直接入るわけではないので」(実際には、稼働率が上がれば給与も上がる仕組みでした)
・「やると忙しくなるから」
私は愕然としました。彼が手放したのは「面倒な仕事」ではありません。会社のお金で練習できる機会、会社の看板と患者さんというリソース、そして独立後に仕事や紹介をもらえる関係。独立した人が喉から手が出るほど欲しいものを、全部捨てていたのです。
「こういうメリットがあるんだよ」と、はっきり伝えるべきだったのかもしれません。ただ振り返ると、これは伝え方の問題というより、経営センスや仕事への向き合い方の差だったように思います。


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